3月も終わりが近づき、4月の入社式を控えている時期になりました。
4月から新入社員が入ってきて上司になる人、また部下が増える人もいるでしょう。
昨今、パワハラに対してさまざまな問題や事件が起きてる状況の中、自分の部下に対しての発言や行動がパワハラではないか心配されてる方もいるのではないでしょうか?
「相手が嫌だと感じたらパワハラになる」という意見もありますが、ちょっと乱暴のような気もしないではありません。
とはいえ、誰が聞いてもパワハラになる発言はもちろんですが、意外と意識してなくても実はパワハラ発言だったというようなことはあります。
本記事は、実はあまり気にしてなかった発言を含め、上司が部下に絶対に言ってはいけない一言をまとめました。
僕自身、部下歴が長かったので(笑)、その中でも特に「これは絶対に言ってはいけない一言だ」というのをピックアップさせて頂きました。
もちろん主観の部分が大きいので、共感できない発言がでてくるとは思いますが、なぜ発言してはいけないかの理由はなるべく細かく説明していきます。
本記事を読むことで、現在部下を持ってる方、これから部下ができる方がマネジメントについて改めて考えるきっかんけになれば幸いです。
前置きが長くなってしまい申し訳ありません。
それでは本題です。
【禁句】上司が部下に絶対に言ってはいけない一言

あなたのためを思って言っている
基本的に絶対に言ってはいけない一言には、「相手の思考を停止させる」という意図が含まれています。
こちらの一言もその典型。
「あなたのためを思って」という一言をつけ加えることによって、その後の相手の反論をなくさせようとしています。
もし反論しようものなら、「せっかく相手がアドバイスしてくれてるのに、その行為を無駄にしてします」と普通の人は思ってしまいます。
発言する本人にそこまでの意図はないとしたとしても、結果的に相手の行動を制限することには変わりません。
それほどまでにこの一言は残酷です。
やる気あるの?
部下が失敗したり、どういうふうに仕事を進めていったらいいかよくわからないときに投げかけられる一言です。
この一言によって、部下のモチベーションが確実に下がります。
僕も経験上、この言葉にどういった返しをしてもカウンターを食らいます。
「やる気あります」と答えれば、
「じゃあやれよ」「なんでできないんだ?」となりますし、
「やる気ありません」となれば、それはそれで問題なので答えること自体ができません。
メンタルがある意味強い人なら、「逆に教える気ありますか?」と答えられそうなものですが、ごく少数派でしょう。
「詰める」という言葉がしっくりくるのがこの一言です。
言い訳するな
問答無用で相手の発言を封じ込めるのがこの一言です。
この一言をいうことによって、相手がそれ以上発言することを許しません。
たとえ、その場は言い訳のように聞こえたとしても、今後なにか提案したいとき、意見を言いたいときに発言できなくなってしまいます。
その提案が会社によって有益なことだとしても、発言自体がしなければ採用されることはありません。
本人だけではなく、会社が発展する可能性すらもなくしてしまうのがこの一言です。
言ってる意味わかるでしょ?
本人に悪気がないようでも、相手によっては不快に感じるのがこの一言です。
「言ってる意味わかるでしょ?」
という発言自体が、相手をバカにしているように感じる人もいます。
「(あなたでも)言ってる意味わかるでしょ?」
「言ってる意味わかるでしょ?(知らないわけないよね)」
と暗に自分の方が優位であるという意味も含まれています。
「それはさすがに考えすぎだろ・・・」と思う人がいたら、無意識のうちに相手に使っている可能性があります。
注意しましょう。
決まりだから
「それ以上の意見交換は受け付けない」という意思表示がこの一言です。
二言目には、「うちはそういう会社だから」「言われたことをやっていればいい」。
この言葉の裏には、「こいつと会話するのめんどくさいなあ」という感情が含まれています。
自分が相手になにを言っても、相手が納得しないというときに使われることも多いので、上司の思考力も奪う言葉です。
また、「決まりだから自分の力ではどうしようもない」という上司の力のなさを部下にアピールすることにもなってしまいます。
言葉の前後に理由をつけたり、補足するなどがあれば相手も納得しますが、ただ一言「決まりだから」と言うのは乱暴以外の何物でもありません。
もう帰るの?
最近ではわりと少なくなってきていますが、残業するのがあたりまえだった時代の人が無意識に使いがちなのがこの言葉です。
本人にとっては、純粋に「仕事終わったんだ、早いね」というようないニュアンスで言ったとしても、部下がそのままの意味で捉えるとは限りません。
特に新卒間もない経験が浅い年代にとっては、上司の一言がプレッシャーに感じるものです。
「まだ帰っちゃダメなのか・・・」「他にもやることがあるんだ」など、ネガティブに捉える人もいます。
むしろ、いきなり「もう帰るの?」と聞かれて「はい、もう帰ります」と答えられる部下の方が少数です。
悪気がなくても相手にとってはプレッシャーに聞こえるのがこの一言です。
必ず前後にフォローの言葉をつけ加えましょう。
そんなこともできないの?
聞く側からしたらバカにされたような発言でも、言ってる側からしたら悪気はないかもしれません。
特に、会社に長くいたり、その仕事の経験が長い人が悪気なく言いがちです。
上司からしたら当たり前に感じることだとしても、未経験だと難しくできないことがあるのは仕方ないことです。
この一言で一蹴してしまうのではなく、フォローしていくことが大事です。
給料もらってるでしょ
ノルマ制の仕事によくあるのがこの一言。
ノルマに達していなくて、厳しい状況の中でこの一言を投げかけられることによってさらに追い打ちがかかります。
部下からしたら嫌味以外のなにものでもありません。
ノルマがある仕事で、昔上司に言われてた人が、あたりまえのように今度は自分の部下に言う・・・。
会社や業界自体がそういう風潮がある場合もあるので、本当に悪気なく言ってる上司もいると思いますが、部下からしたらとんだ迷惑です。
そして、だいたいこの一言のあとには特にアドバイスがありません。
どの一言にもいえることですが、その一言を投げかけるだけで特にアドバイスがない場合が非常に多いです。
ノルマが達成できていない場合は、特に技術や経験不足であることが多いので、具体的かつ建設的なアドバイスを心掛けていきましょう。
まとめ
今回は、僕の経験を元に「上司が部下に絶対に言ってはいけない一言」について解説してきました。
先日、今回のテーマと似たような動画があったので紹介しますね。
共感できる部分が多く、今回の記事とかぶる部分がありますが、断じてパクってません、笑
いや、ちょっとは拝借したかもしれません・・・。
ともあれ、どの一言にも共通して言えるのは、具体性がなかったり建設的ではないということです。
その一言を言って終わり。
なので、言われるがわだけではなく言う側にも成長はありません。
いつまで経っても部下は成長しません。
そして、いずれはその部下も同じような発言を上司になったらしていくでしょう。
今回はあくまで、「絶対に言ってはいけない一言」なので、もちろん他にも言わない方がいいことはたくさんあります。
とはいえ、なるべく具体性をもった指導や発言をしていけば、部下から不快に思われることも少なくなるはずです。
本やネットなどで情報を仕入れて、考えて発言していきましょう。
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