宅建士が営業以外にできる”楽な仕事”を徹底解説!

中西諒太
監修者
静岡県出身。株式会社了代表取締役。
宅地建物取引士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/住宅ローンアドバイザー/日商簿記検定2級
賃貸仲介・売買仲介・賃貸管理会社にて勤務後、独立。
現在はWEBメディア運営と不動産賃貸業の事業を経営。
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不動産業界において必要不可欠な宅地建物取引士資格。不動産業界というと、「宅建士=仲介業務=営業の仕事が中心」と考えている人も多いでしょう。

確かに不動産業界全体では営業マンの割合は多いです。

ただ、宅建士の中には、営業をやりたくないと考えてる方もいると思います。そこで今回は下記のような悩みや希望を持った人を対象とした内容となっています。

  • 宅建を持ってるけど営業はしたくない
  • フルタイムはキツいからパートの事務がいい
  • 定時に上がれる仕事がいい

私も今大半は営業以外の仕事ですが、本当に楽です。

やっぱり営業だけしてるのも結構疲れるんですよね・・・

本記事では宅建士が営業以外にできる仕事に解説していきます。

営業以外の仕事を選ぶ際のポイントもわかるので、あなたがより宅建資格を活かした仕事に就くきっかけになります。

本記事の信頼性

私自身、宅建士の資格を持ち、現在は営業以外の仕事もしています。複数の転職経験と、現場の声を集めたのでよりリアルな情報をお伝えします。

それでは、さっそく本題です。

営業以外の楽な仕事の探し方に興味がある方もいるのではないでしょうか?下記では不動産業界に強く営業以外にも多くの求人を扱っているサイトを紹介しているのでご参考ください。
【保存版/宅建士おすすめ】不動産業界の転職で本当に役に立つ転職エージェント【経験者・未経験者別まとめ】

目次

宅建士が営業以外にできる”楽な仕事”

宅建士が営業以外にできる”楽な仕事”

不動産事務

宅建士の不動産事務といっても、業務内容は多岐にわたります。

例をあげると、

重説、契約書作成、物件資料作成、電話対応、お茶出し、HP更新、店頭POP作成、掃除

上記のように会社や部署によって細かい部分で違いがあるものの、事務職でやる業務はいくらでもあります。

「人と接しない事務職だし、仕事も楽だろう」くらいの軽い気持ちで転職すると、実際の業務との落差を感じることもあるので注意が必要です。

特に賃貸管理の仕事は入居者や大家さんとかかわることもあるのでラクじゃないです。

事務職のメリットはなんといってもワークライフバランスがとりやすいことです。土日休みも珍しくなく、フレックス制やリモートを導入している企業も増えてきました。

いずれにしても会社によって待遇や仕事量が多少違うので、転職する前にどれほどの業務量になるのか確認しておかないと、入社後にミスマッチを起こしかねないので要注意です。

ミスマッチを防ぐためには会社の口コミサイトを利用したり、転職エージェントに調べてもらうなどの対策が必要です。不動産事務に強いエージェントは【保存版/宅建士おすすめ】不動産業界の転職で本当に役に立つ転職エージェント【経験者・未経験者別まとめ】でも紹介しています。

宅建事務職は男性でも問題ない

事務職というと、一般的には女性のイメージがありますが、不動産業界では男性でも宅建事務をしている方もいます。事務職といっても、宅建士資格を持ってる以上は十分不動産に関しての専門性があるので、重要事項説明や契約書などの業務で活躍できる機会が多いです。

ちなみに不動産業界では「宅建おじさん」といって、宅建士にしかできない重説説明と契約書記名・押印しかしないという雇用契約のひともいます。

派遣やパートのことが多く、ときどき「名義貸し」だけする人もいますが、法的によろしくないので、名義貸しはやめましょう。

宅建事務については下記記事でも詳しく解説してますのでご参考ください。

関連記事:【悲報】宅建事務はきつい!?メリットと向き不向きについて徹底解説!

IT重説による事務職の将来性

宅建事務職の働き方も今後は変わってくることが予想されます。

というのも、IT重説が導入された関係で、在宅でもやろうと思えば業務が完結できる状況だからです。

不動産業界はいまだにFAXや電話が主流ですが、IT技術を積極的に取り入れている企業が増えてきています。

物件の問い合わせにの自動応答、内見の鍵の自動化、ロボットによる内見案内など。

こういったハイテクな業務を取り入れてるのはごく1部の企業ですが、IT重説に関しては徐々に拡がってきています。

たとえば、下記はIT重説専門の求人です。

dodaより引用

今後は正社員だけではなく時間が取れにくい主婦などを中心にリモートも増えてくるでしょう。

関連記事:【現役宅建士執筆】宅建士の仕事がない!?将来性はどうなるのか解説

宅建試験の講師

宅建試験の講師は特に何も商品を売り込むものではありません。宅建試験に合格するために勉強を教えるのが仕事になりますが、中には教材を制作する業務もありますし、逆に教材制作がメインの会社もあります。

宅建試験が高得点や短期間で合格できた人や人に勉強を教えるのが好きな人には向いている職業だと言えるでしょう。

WEBライター

私も会社員時代から副業でやっていた仕事です。副業にも人気のWEBライターですが、宅建士を持っていれば不動産関係のライティングで重宝されます。

業務委託で仕事を取る場合は、通常は1文字1円の文字単価が多いですが、専門性があるだけで3円以上の文字単価の仕事を受けることも難しくありません。

もちろん、WEBライティングの企業に就職するのもありです。

宅建の資格を持ってるだけで、目標に向かって努力できるという点が評価されますし、入社後も不動産系のライティングを中心に活躍の場を広げていくことができます。フリーランスなど独立を考えている人にもおすすめです。

WEBマーケター

「なんで宅建でWEBマーケター?」と思った人もいるでしょう。

不動産業界にとって集客は非常に大事です。東京ではマーケティング専門の社員がある会社も多いです。しかも不動産会社なのでマーケターでも宅建を持っている人も珍しくありません。

WEBマーケターとして就職するのであれば、主に2種類あります。

  1. WEBマーケターの人材を募集している不動産会社
  2. 不動産会社を支援しているWEBマーケティング会社

営業ほど瞬発力やフットワークは求められませんが、反響を増やしていかなければならないので、考えることが好きな人には向いている職種です。

営業以外の仕事をみると、在宅でもできる仕事が多いですね。また、もし副業を考えている場合は営業以外の仕事は比較的取り組みやすいです。詳しくは下記の記事で解説しています。

宅建士が営業以外にできる”楽な仕事”仕事につくコツ

宅建士が営業以外にできる”楽な仕事”仕事につくコツ

私自身、会社員時代は事務職の経験もあり、今は営業とそれ以外の両方の仕事をしています。

宅建士の人が営業以外の仕事につくコツを紹介します。

自分の強みを把握する

宅建資格を持っているだけでも十分強みですが、営業以外の仕事に就く場合はそれ以外の強みを言えたほうがいいです。

例えば、

  • ブログを100記事書いてライティングの仕事をしていたので文章力には自信がある
  • エクセルが得意。自分でシステムを作り、前の会社ではそのシステムによって残業削減に貢献できた

こんな感じです。

営業以外の仕事をするわけですから、それ以外の仕事で活かせる強みを考えておく必要があるというわけです。

宅建以外の資格を取るというのも強みを増やすには有益です。

関連記事:不動産転職で有利な資格まとめ!

ネガティブ発言はやめる

履歴書や就職活動の面接では、「営業をやりたくないから事務職に応募しました」などというネガティブ発言はNGです。

宅建士を持っているのに営業以外の仕事を応募したら、必ずといっていいほど営業に応募しなかった理由を聞かれます。

なぜ営業ではないのか、ということを深堀りして考えておきましょう。

実際の求人をみてみましょう

画像は実際の求人です。(小さくてすみません。タップで拡大できます)

物件の現地調査や、金融機関での立ち合いなど多少人と接する必要がある業務もありますが、全体の業務からすればわずかです。

最近の傾向としてはフレックス制やフルリモートなどの案件が増えてきています。

接客業務がまったくないかというと、会社によって違うので、求人内容を確認していきましょう。

ちなみに、下記は「 doda 」と「リアルエステートWORKS」の求人になりますが、転職エージェントは非公開の求人も扱っていますし、業務の内容で気になったことがあれば企業に確認してもらえます。

業界大手の求人サイトなので、不動産事務への就職を希望している方は登録必須です。 他のサイトはこちらの記事でも紹介しています。

楽な仕事はない

冒頭でも少し触れましたが、決してすべてにおいて「楽な仕事」というわけではありません。

ただ、営業が苦手の人でもチャレンジする価値は十分ありますし、どんな仕事においても向いているかどうかはやってみなければわかりません。

しっかり企業研究をした上で、効率よく転職活動をすすめていきましょう。

関連記事:【宅建士おすすめ】不動産業界の転職で本当に役に立つ転職エージェント【経験者・未経験者別まとめ】

この記事を書いた人

静岡県出身。株式会社了代表取締役。
宅地建物取引士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士
住宅ローンアドバイザー/日商簿記検定2級

賃貸仲介・売買仲介・賃貸管理会社にて勤務後、独立。
現在はWEBメディア運営と不動産賃貸業の事業を経営。
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